見出し画像

気をつけてね

広域営業をしているからホテルにはよく泊まります。
私には霊感なんてなんにもないからお化けなんて見たことないんですけど、やっぱり和室に独りで泊まる時はちょっと不気味です。

どうしてなんでしょうね、日本人なのに。

だから大抵ホテルに泊まりますが時々和室になることがあります。

ある時、仕事仲間と寿司屋さんに入りました。家に帰るつもりでしたが、飲むことになり、ホテルを取ることにしました。
寂れた地方都市なのでホテルもそれほどありません。

寿司屋の大将が、知り合いのホテル予約しましょうか?

と言ってくれたので、お願いしました。
そのまま美味しい寿司を食べ、それなりに酔いました。潰れるほど飲めばよかったんですけど、あの時はほどほどでした。
食事が終わり、予約してもらったホテルへ。
古いぼろぼろのビジネスホテルでした。
フロントが、大昔のラブホテルみたいなカウンターで、金属の鉄格子のシャッターが降りていました。
ん?、、と思いながら、 

すいませーん!

すると、ピンクのネグリジェ、ピンクのナイトキャプの老婆がのそっと起きてきました。
迷惑そうに、

なんですか?部屋はもうないよ。

ん?〇〇さんが予約してくれたと思うんだけど

あっ、そーだったねぇ、困ったねぇ、貸しちゃったよ、、、どーしようかねぇ、、近くのホテル探そうか、、こんな時間じゃ、困ったねぇ

一つも空いてないの?

いや、あるにはあるんだけど、、、

そこでいいよ、そこはダメなん?

うーーーん、見てみます?

と、いうことになり、老婆と二人でその部屋へ。

和室で、そりゃあ古いけど、掃除は綺麗にしてるみたいでした。真ん中に布団が一人分畳んで置いてありました。

ここでいいなら、3,000円でいいですけど。

ん?ええよ、当たり前に払うよ、いくら?

と、5000円払いました。

ここでいいんですね。

ここしかないんでしょ、仕方ないやん。

そうだねぇ、、と、老婆はドアを閉めて戻ろうとした時、老婆がふっと振り返り

気をつけてくださいね。。。

と一言残し、去っていきました。

気をつけろだとー、何に気をつけろっつーんだ!

私は生まれて初めて、電気をつけたまま寝ました。
泥酔しとけばよかった、、、と、思いながら。

KT

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!