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ガイナと遮熱塗料の違い。夏季の作用を階層イメージで。

例えば漏斗があるとします。
また漏斗の下に水槽があるものとします。
漏斗を通った熱エネルギーは下の水槽に溜まります。水槽は建物のことだと解釈してください。

その漏斗の上から熱エネルギーが降り注ぎます。
その漏斗の口を狭めて、水槽へ流れ落ちるエネルギーを少なくするのが遮熱塗料の作用です。熱エネルギーの建物への流入をを小さくするのが遮熱塗料という意味です。

普通の遮熱塗料では、絞った漏斗の口から入ってくる熱エネルギーはそのまま水槽に落ちて水槽に溜まります。蓄熱です。

ガイナの場合、漏斗の下に、側面に三つ穴の空いたコップがあるイメージです。ガイナ塗膜は熱容量が小さいので小さなコップでイメージします。

漏斗を狭める事で流入量の減ったエネルギーは、コップに落ちますが、コップは小さいから熱エネルギーは溢れてコップ以外のところへ流れます。コップ以外というのは大気だと考えてください。

コップの側面には三つ穴が空いています。
一番上の穴から溢れるエネルギーは水槽に繋がっています。
しかし、真ん中と下に穴があるのでなかなかコップは満水にならず、水槽に繋がる穴にエネルギーは流れません。二つの穴から流れ出るエネルギーの行き先は大気です。

真ん中と下の穴は、それぞれ、遠赤外線放射と風による放熱です。

ガイナは40℃の時に、塗膜にある熱の94%を遠赤外線として大気に放熱します。

もう一つは風による放熱です。

もともと、風による放熱量は遠赤外線放射より大きくなっています。
それはどの塗料でも同じですが、見掛けの単位面積あたりの表面積はガイナは他の遮熱塗料と比べてかなり大きいので風による放熱量は他の塗料と比較してかなり大きな量になります。
だから、屋根の上や沿岸地域などでは特に効果は高くなります。

この二つの穴による放熱は計算で表すことができます。

このように、ガイナは、熱エネルギーの流入を絞り、小さな熱容量、二つの放熱により、建物への流入をより小さくし、蓄熱を防ぎます。

ガイナは単に太陽光線を反射するだけの塗料ではありません。

冬の保温はまた別に。

KT